卒業式中止

避難所の張り紙で知ったのですが、岩沼市内の小学校のうち、玉浦小学校だけが卒業式中止で、他の小学校は来賓なしで簡素化して行うとか。確かに市内で津波の被害を受けたのは玉浦だけだけど、せめて無事の学校の体育館とか借りてなんとかできないだろうか。学校にとっては毎年の行事でも、今の6年生にとっては一生に一度のことなのに。


と思いつつ、本日用事があったので小学校に行ってきたら、確かに悲惨な状況でした。外壁はもちろん、職員室が泥だらけ。流されてきたと思しき車多数。学校付近も津波が持ってきた瓦礫と汚泥とごみの山で、できたばかりの広くてきれいだった道路が泥だらけ、ごみだらけ。ごみといっても、洗濯のかごや、テレビ、カラーボックス、衣装ケースなど生活感のあるものばかり。そして途中には、豚の死骸が2頭並べられていました。
帰りは、あえて海側の道路を通ってみました。汚泥が乾いてほこりが舞う道路。両脇の田んぼは春先のような、田植え前の水が入ったような状態でした。塩水だよな、あれ。今年の田んぼ大丈夫なんだろうか。
道路の両脇は瓦礫とごみとどこからきたのか、漂流物(めっちゃ大きなタンクもあった)で道幅が大幅に狭くなって通行が大変。そして極めつけは、遠くの松林がなくなっていて、今まで見えなかったはずの海が見えました。
現実を見せ付けられた気がしました。