本の買い方

先日、久しぶりに大きな書店を見て廻る機会がありました。
そこで目にとまったのはこちら。

対岸の彼女

対岸の彼女

角田光代さんの「対岸の彼女」。

名前は文芸雑誌の広告などで見知ってはいたもののあまり興味を惹かれないでいたのですが、店頭で直木賞受賞作家ということでうずたかく積んであった受賞作の本の帯『大人になれば、自分で何かを選べるの?』に惹かれました(帯は編集者の力量や意気込みがわかって面白いですね)。
しかし、もうハードカバーを買う金銭的余裕も場所的余裕もないため、とりあえず文庫になるまで待つことにしました。この方の既に文庫になっている作品でも読んでみようか。

それにしても、今は本が売れない時代といいつつ、実は昔よりずっとずっと簡単に探している本が手に入ります。ネット書店で署名の一部ででも検索すれば、すぐに該当する書名がずらずら出てくる。在庫管理までしてあるから、とても便利。ネット書店で初めの頃は喜び勇んで次々と今まで欲しかったのに見つけられなかった本を片っ端から買い込んでいました。しかし、そうやって、実物を手にしないまま購入した本は半分以上が読み通さないままいわゆる「つん読」になってしまいました。
よく考えてみると、私の本の買い方は、新聞や雑誌等の広告や書評を見て書店で実物を手にとって、少しめくって自分の興味、好み、趣味に合うかどうかを見極めてから買っていたような気がします(シリーズもの等は除く)。
私にとってネットで実物を手にしないで買うということは、自分のものになって初めてめくってみて「拒否反応」があっても返せない、いちかばちか。ほとんど賭けに近い買い方、ということに気づいたので、最近はネット書店の利用度は下がりました。
あとは、書店で見つけても品定めだけでその場では買わず、そういう本が数冊たまったらまとめてネットで頼む(送料無料にするため)、という方法に落ち着きました。
ポイント制など、ネットならではのメリットもありますからね。そこはうまく利用しないと。